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  • 審査員プロフィール

最終審査結果

2015年10月8日(木)「第38回オリジナルファッションコンテスト」最終審査会を開催。
約450人の観客が見守る中、一次予選を通過し実製作された45作品がステージの上を華やかに飾りました。
ファッションショー形式による審査の結果、グランプリ1点、準ブランプリ1点、ファイブ賞5点を決定。
「まだ信じられません」と話してくれた受賞者の目には、キラリと光るものがありました。

審査結果の総合講評
今回の作品の底流として流れていた大きな特徴、それは『素材の新しいクラフト的な装飾表現』がなされていたこと。どの作品にも素材工夫の創造性が際立っています。スケッチのイメージと具体的な服の構成力が、より念入りで綿密なものになっていくと、さらに素晴らしい作品になるでしょう。
NPO法人ユニバーサルファッション協会名誉会長 今井啓子

受賞作品詳細

グランプリ

喜びの声

「水の中で育つ根っこからインスピレーションを受けニットの目を蕾のように編み下から上に向かって植物が育つイメージに仕上げました。モデルさんにこれを着ているとテンションが上がると言って頂いた事がとても嬉しかったです!」

受賞者
岩島 彩希 / いわしま さき
フリー(東京モード学園卒)
制作コンセプト
根元から空気を吸いながら育つ水耕栽培。
根づく強さと水の中の柔らかさを表現しました。
審査員コメント

人のからだが特有に見せる流動的な曲線美を強調しながら、多様に計算された糸の複雑な流れで、新しい服としての構造を見せ、優美で鮮烈なイメージが圧倒的な作品。今の時代の持つエスニックな感覚表現の一つでもあります。

NPO法人ユニバーサルファッション協会名誉会長 今井啓子

『水耕栽培』の自然美を表現したシルエットは秀逸でした。丁寧に編み込まれたニットは首周りからウエストにかけて優しい曲線を描き、素材のコンビネーションで表現されたスカートは『水の中で柔らかく揺れ動く根』を連想させてくれました。

ファッションデザイナー 渡部宏一

準グランプリ

喜びの声

「紋紙はたくさんのご縁の中で出会った素材でした。楽しい思いでつくった作品が受賞に繋がり、とても嬉しく思います。これからも人に届けるデザインを続けたいです。」

受賞者
小角 綾 / こすみ あや
成安造形大学
制作コンセプト
『西陣織の帯の図案がデータ化され記録された紋紙。
時代を切り開く女性の鎧に姿を変えて、再び動き出す』をコンセプトにデザインしました。
審査員コメント

西陣織の紋紙を使用し構築的に仕上がってます!紋紙自体のパンチとそれを組み合わせた空間による色の濃淡陰影も美しく全体を軽く見せている。素材や色柄そしてフォルムが一体化した素晴らしい作品です!

ファッションデザイナー 藤井輝之

単に奇をてらったのではなく、素材の意味や質感を上手く生かしながら、作り手の意思をデザインした素晴らしい作品です。360度どこからでも美しく見えるように、異なる視点でバランスを意識した作りにも、審査員一同引き込まれました。

装苑編集長 児島幹規

ファイブ賞

受賞者
藤田 成哉 / ふじた せいや
大阪文化服装学院
制作コンセプト
あえて珍しくない生地を使い荒々しく複雑な様子を表現。
誰しもが抱き溜め込む感情(怒り)を服にしました。
審査員コメント

衣服の形よりも、素材感と色彩の混合で、エコロジー的なイメージを醸し出しており、身体の上に素材を重ねていくように独特な構成力で、新鮮なスタイリングに作り上げています。デザイナーからの社会的なメッセージが込められているように感じられる優れた作品。

NPO法人ユニバーサルファッション協会名誉会長 今井啓子
受賞者
森山 純輝 / もりやま じゅんき
マロニエファッションデザイン専門学校
制作コンセプト
服を通して人と人が直接触れ合い細胞のように豊かな繋がりが生まれたら素敵だと思い製作しました。
審査員コメント

色と立体のグラデーション、そして大袈裟すぎない左右非対称でコンセプトを上手く表現しています。こうした作品は、大人しすぎると面白味がなく、誇張しすぎると嫌味になりますが、見る側からの距離感がほどよく好感が持てます。

装苑編集長 児島幹規
受賞者
天野 桃子 / あまの ももこ
名古屋モード学園
制作コンセプト
ルイス・ウェインの描いた猫のイラストからインスピレーションを得てカラフルなニットウェアをデザインしました。
審査員コメント

これだけ鮮やかな色を複数使うのは難しそうですが、組み合わせや配置、ニットの透かしや立体感などによって、くどすぎず、上手く調和していたと思います。黒やモノトーンの作品が多い中で、見るだけで、明るく楽しい気分にしてくれる作品でした。

繊研新聞社 安部裕美
受賞者
横井 真由子 / よこい まゆこ
大阪文化服装学院
制作コンセプト
ランダムに模様がでるように気分で糸を変えて編むことにより、自由と現代を生きる上での靄を表現しました。
審査員コメント
デザイン画より仕上がりが良かったですね!毛足のある素材ながら重くならない新鮮なバランス感覚と裾に向かって繊細さが増す流れが軽快な作品です!
ファッションデザイナー 藤井輝之
受賞者
野俣 睦 / のまた むつみ
国際トータルファッション専門学校
制作コンセプト
団子虫の擬態からインスピレーション。丸くなる臆病な面を自己防衛と自己愛の美として考察し、身を守る服を追求しました。
審査員コメント

身体を覆う中綿入りのジャケットは、フォルムで表現されており素材や色も相まって、女性らしい『繊細』で『優しいシルエット』に仕上げられています。また、ワンピースは部位毎に異なる素材やテクニックを使用し、生物の複雑な構造を表現しながらもとても良くまとめられていたと思います。

ファッションデザイナー 渡部宏一

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